こんにちは、セブルートエージェント代表の和久井港(@misanwakui)です。
当記事では元エンジニアの私がIT留学を”基本的に”おすすめしない理由を述べています。個人の意見ですので、この意見が絶対という訳ではないので、あなたがなりたいエンジニアにほぼ独学でなった人の一意見として参考程度に目を通してみてください。
もくじ
- 初学者にとって英語とプログラミングはToo much
- 費用が高すぎる(ビジネスモデルに疑問)
- ただセブ島にIT留学をするメリットはある
- まとめ
初学者にとって英語とプログラミングはToo much
こちらの記事でも触れていますが、英語もプログラミングもこれから勉強しようと考えている人にとって、英語とプログラミングを同時に勉強していくのは負荷が重すぎます。
つまり、理解できないまま放置され続ける箇所が大量に発生し、テクニックやノウハウを自分のものに出来ずに終わってしまう可能性が極めて高いということです。たぶん、IT留学をする人の多くはプログラミング学習に集中するようになると思います。
英語は中学生程度の単語が出来れば正直、授業では問題ないからです。その時点で、英語カリキュラムに支払ったはずの投資額は水の泡です。
http://kyomo-meshiuma.com/monologue/merit_of_ryugaku
こちらは実際にIT留学を経験した方のブログですが、ほぼ同じようなことが書かれています。以下に引用を載せておきます。
私は半年間留学してましたが、1ヶ月経った頃からプログラミングやコーディングの勉強を中心にシフトし、英語を捨てました。英語は得意でもともとある程度喋れたのもありますが、プログラミングが身につく気がしなかったからです。
私の学校の他のメンバーの多くも、途中から英語の勉強を大幅に減らして、プログラミングに集中していました。
他校でIT留学をしていた友人にも聞きましたが、全く同じ状況だったそうです。
英語とプログラミングを身につけると云うコンセプトは素晴らしく思いますが、実際に短期間で英語とプログラミングを両立するのは無理があるのです。
「ヨ〜シ!半年間で英語とプログラミングを身につけて、世の中から求められる人材になるぞ〜!」と、鼻息を荒くして意気込んでいる人に限って途中で挫折したり中途半端な勉強で何も身についてなかったりします。というか、参加していたのはそんな人ばっかりでした。
費用が高すぎる(ビジネスモデルに疑問)
次に費用が高すぎます。
そもそものビジネスモデルに疑問を抱かざるを得ないのですが、そもそもフィリピン留学は人件費の安いフィリピンで英語留学をするから欧米諸国よりも留学費用が格段に安いというのが売りでした。
しかしプログラミング学習を組み込むことによってその費用がかなり高くなっています。純粋なフィリピン留学の場合、半年留学しても費用は100万円前後ですが、IT留学の場合は200万円近くします。
それでいて、セブ島で確保できるエンジニアの質が日本に比べて高いのかと言われれば、そんなことはありません。まずセブ島にいる日本人の母数から考えてもそれは議論の余地はないはずです。
ただ、そうはいっても何かしらのメリットがあるからセブ島だけで何校もIT留学の学校があるのではないか。と考える人もいると思います。私個人が考えるセブ島でIT留学をするメリットについてを次の項目でお話します。
ただセブ島にIT留学をするメリットはある
あえてセブ島にIT留学をするメリットは以下の通りです。
- セブ島での就職に有利になる
- 人に語れる体験ができる
- 今後の学習のモチベーションに繋がる
セブ島での就職に有利になる
IT留学をする人の中にはフリーランスで旅をしながらお金を稼ぎたいと考える人や、サービスを開発して起業したいと考えている人の他に、エンジニアとして就職したいと考えている人もいると思います。
確かに日本でもエンジニアは不足ていますから、ベンチャーや大手以外のエンジニア職は未経験でもとりあえず志望している人を採用する傾向があります。それと同様に、セブ島には多くの日系企業があり、それらの企業でもエンジニアが不足しています。
実際にIT留学をしたのちにセブ島の企業にエンジニアとして就職する人は結構います。またその後日本に帰ったとしても、セブ島のBPOで仕事をしていたといえば英語力も評価してもらえつつ、エンジニアとして採用してもらえる可能性も大いに秘めています。
IT留学を機会に海外就職という選択をするのも、長い目で見れば大変良い経験になることは間違いありません。
人に語れる体験ができる
フィリピン・セブ島に旅行する人は多くいますが、実際に数ヶ月でも生活する人というのは少数です。
あなたのフィリピンでの生活に多くの人が興味を示してくれるはずです。それは就職活動でもそうなるはずです。東南アジアの発展途上国で数ヶ月滞在した人の話は、経験がない人にとっては面白そうな話です。
人に語れる体験にも投資していると思えば付加価値が生まれます。また、エンジニアを志望する人の中でセブ島でIT留学をしていた人の割合なんてかなり少ないですから、普通の留学や一般職よりもエンジニアを志す人にとっては更にいい経験といえます。
今後の学習のモチベーションに繋がる
頑張っている人や挑戦している人との出会いは自分の人生のモチベーションにも繋がります。
留学生同士なら能力に大差はないと思いますが、その中でも異様に勉強を頑張っている人や、異様に吸収力が高い人は確実に存在しています。そのような優秀な人との出会いは自分の人生の刺激になります。
私も日本でプログラミングスクールに通っていた時の知人はその後エンジニアとしてメルカリに転職していましたし、セブ島留学で知り合った人はアメリカ不動産を扱う会社をはじめたり、なかなか面白い人との出会いは自分のモチベーションにも繋がります。
まとめ
当記事ではセブ島IT留学をおすすめしない理由と、それでも実はメリットもあるんだというお話をしました。まとめてみるとこんな感じになります。
おすすめしない理由
- 英語とプログラミングを同時にやるのは厳しい
- 費用が高すぎる
メリット
- セブ島での就職に有利になる
- 人に語れる体験ができる
- 今後の学習モチベーションに繋がる
費用に関してですが、正直何を高いと思うか安いと思うかは個人の価値観に依存しています。もしIT留学にその金額を払ってでも自分にとっては価値がある、もしくは留学後に「それだけ払う価値があった」と言い切れるくらい勉強すればいいだけの話です。
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